私は、パソコン教室の講師を7年間しており、約1000名の方の指導経験があります。
パソコン初心者の方からエクセスVBA等のプログラミングを教えてました。
現在は、IT企業でテクニカルサポートをしながら、ブログ運営をしています。
この記事は、CCNAとCCNPの違いについて解説しています。
記事の後半は、難易度や勉強時間、試験数、取得後の年収の違いについて解説していますので、参考にしてくださいね。
まずは、CCNAとCCNPとは何かについて見ていきましょう。
もくじ
CCNAとCCNPとは何か
CCNAとは、Cisco Certified Network Associateの略称です。
CCNPとは、Cisco Certified Network Professionalの略称です。
シスコシステムズ社という、ネットワーク関連機器の世界最大手が実施する資格試験の1つとなります。
CCNAは、ネットワークエンジニアの入門資格と言われており、ネットワークに関連する基礎知識やシスコ(Cisco)社のルーター等の製品の知識や技術が内容です。
資格の有効期限は3年
CCNAとCCNPの資格の有効期限は、3年です。
IT業界は、新しい技術の出るスピードが早いため、それに対応するように資格内容の変更があります。
それに伴ってエンジニアも新しいことを勉強する必要があるため、3年という期限が設けられているのだと思います。
資格の失効までに以下の2つをする必要があります。
資格を失効しない対処法
- 同じ資格を再度取得する
- 上位資格を取得する
同じ資格を取得してもいいのですが、スキルアップのためにも上位資格を取得した方がいいでしょう。
CCNAとCCNPを取得するメリット4つ
CCNAとCCNPを取得するメリットは、4つあります。
ネットワークの知識や技術が身につく
CCNAとCCNPは、ネットワークに関する知識や技術が身につきます。
それは、試験内容がネットワークに関するとこになっており、インフラエンジニアやネットワークエンジニアになるために必要とされているからです。
Cisco製品の知識や技術を学べる
CCNA CCNPは、Cisco製品に関する知識を学ぶことが出来ます。
なぜメリットなのかと言うと、ネットワーク関連機器の最大手が、シスコシステムズ社だからです。
シスコシステムズ社は、主に企業や通信事業者がインターネットや社内ネットワークに関する通信機器(ルーターやスイッチなど)の最大手となります。
これからインターネットエンジニアやインフラエンジニアを目指している方は、実際に使うことが、多い機器です。
社内評価が向上し給与アップに繋がる
会社に勤めている方であれば、社内評価が向上し給与アップに繋がる可能性があります。
これは、勤めている会社によって異なりますが、2点で給与アップする可能性があるでしょう。
社内評価や給与アップの繋がり方
- 資格手当として支給
- 資格取得によって所属現場の変更や現場の業務が広がり、それが給与に反映
会社によって異なるため、どのような形で反映されるか分かりませんが、給与アップに繋がるところは多いです。
就職や転職で有利になる
CCNAや CCNPを取得すると就職や転職で有利になります。
なぜなら、インフラエンジニアやネットワークエンジニアの現場では、Cisco製品を使うことが多く、製品に関する知識やネットワークに関する知識が求められるからです。
また、CCNAは、ネットワークエンジニアの入門資格と言われているため、ネットワークの基礎を理解していると認識されるからです。
事前に資格取得をしている人は少ないため、他の人と差別化ができます。
CCNAとCCNPの違い
CCNAとCCNPの違いについて5点解説していきます。
それぞれを見ていきましょう。
難易度の違い
CCNAとCCNPの難易度は、CCNPの方が高いです。
なぜなら、Cisco認定資格のレベルでCCNPの方が高いからです。
上記のように5段階のレベルに分かれています。
繰り返しになりますが、CCNAよりも CCNPの方が難易度が高いです。
試験数の違い
CCNAよりCCNPの方が試験数が多いですね。
コア試験とは、ネットワークの中心(コア)となる知識や技術に関して問われるもの。
CCNAは、コア試験に合格すれば資格取得です。
しかし、CCNPは、コア試験の他にコンセントレーション試験の6つの中から1つ選択して、合格する必要があります。
そのため、CCNPの方が試験数が多いですね。
勉強時間の違い
CCNAとCCNPの勉強時間は、以下です。
勉強時間の違い
- CCNAは、200時間程度。
- CCNPは、CCNAを取得している人で200時間程度。
1日2〜3時間勉強した場合は、3ヶ月程ですね。
いきなりCCNPを勉強する場合は、半年ほどかかる可能性があります。
受験料の違い
CCNAよりもCCNPの方が受験料は、高いです。
受験料の違い
- CCNA:33,600円(税抜)
- CCNP:78,400円(税抜)
CCNPは、コア試験が44,800円(税抜)とコンセントレーション試験33,600円を足した金額という感じ。
難易度も高く、試験数も多いことからCCNPの方が受験料が高いということですね。
取得後の年収の違い
CCNAとCCNPの年収の目安は以下です。
年収の目安
- CCNAは、320〜450万円
- CCNPは、450〜600万円
資格取得をしても経験がないと年収が上がらないこともありますし、会社によって異なるため、あくまで参考程度にしてください。
就職や転職時の違い
CCNAよりも CCNPの方が優遇されます。
なぜなら、難易度が高いからです。
しかし、どのような仕事をやっていきたいのかでCCNPまで取得しなくてもいい場合があります。
例えば、クラウド分野に行きたいのであれば、CCNAの後はCCNPではなく、AWS認定資格でもいいですね。
ネットワーク分野を深くやりたいのであれば、CCNAの次はCCNPとなりますね。
という形となるため、状況によって資格取得の順番は変えた方がいいですが、CCNPを持っていた方が就職や転職に有利です。
CCNAとCCNPのどちらを勉強すればいいのか
結論としては、CCNAから勉強しましょう。
なぜなら、いきなり CCNPの取得は、かなり難易度が高いからです。
受験料も高いため、できる限り不合格は避けたいですよね。
CCNAから勉強した方が段階的にネットワークについて知ることができ、理解しやすいです。
また、CCNAでも現場業務や転職等にも活かすことができるでしょう。
まずはCCNAから勉強を始めよう
先ほどもお伝えしましたが、まずはCCNAから勉強をしていきましょう。
CCNPは、ネットワークエンジニアを目指している方であれば、ゆくゆく取得した方がいいものとなります。
しかし、CCNAを取得していないのであれば、優先するのはCCNAです。
この記事を参考にしていただき、CCNAの勉強を始めてみてくださいね。