という悩みを解決します。
本記事の内容
- 日商PC検定の内容がわかる
- メリットとデメリットがわかる
- MOSと比べた結果がわかる
- 転職で役に立つのかわかる
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、パソコン教室の講師歴7年です。今までに1,000名以上の受講生対応経験があります。
パソコンが全く触ったことのない初心者から日商PC検定やMOSの資格対策まで幅広く対応してきました。
また、ストアカ講師として日商PC検定の試験対策をしています。
今回は、日商PC検定の勉強を始めようと思っている人への内容です。
メリットやデメリットって気になりますよね。
先に教えちゃいます。
メリット
- 就職や転職で活かせる
- 仕事での実務力が上がる
- デジタル仕事術が身に付く
- 他に比べて受験料が安い
パソコン資格の中でも実務に活かしやすいのが一番いいところです。
また、受験料も3級は5,240円と他に比べて安いのもいいですね。
デメリット
- MOSよりも知名度が低い
- 知識科目を覚えるのが大変
- 初心者に独学は難しい
日商簿記は有名ですが、PC検定はそれほど有名ではありません。
また、初心者にとってあまり聞いたことがない用語を覚えるため、難易度が高いといえます。
まずは、日商PC検定の試験概要を見ていきましょう。
もくじ
日商PC検定ってどんな資格なの?
引用:商工会議所の検定試験
日商PC検定は、日本商工会議所が主催となっているパソコン検定です。
日商簿記3級や2級が有名ですね。
日商PC検定は、公的資格となっています。
公的資格とは、国家資格と民間資格の間になる資格で、民間団体や公益法人が行い、文部科学省や経済産業省などの官庁や大臣が認定する資格です。
国家資格の次にいいものってことです。
試験の内容
日商PC検定は、知識科目と実技科目に分かれます。
どちらも100点中70点以上で合格です。
内容は、主に下記の3つです。
- 実務で必要な知識やスキル
- ネットワークの活用法
- デジタル仕事術
パソコンが各家庭や仕事場に増えていくことで、業務内容が変わりました。
ネット社会への変化ですね。
一番変わったことは、情報の取り扱い方です。
今は、パソコンやスマホのメールでのやり取りが主になります。
しかし、以前までは紙を封筒に入れて送るのが主でした。
便利になったことで気をつけることが変わりました。
ネットワークに関することを中心に学びます。
試験の種類
試験は、3種類あります。
- 文書作成:ワード
- データ活用:エクセル
- プレゼン資料作成:パワーポイント
パソコン教室の受講生や問題をみると難易度は下記です。
文書作成→プレゼン資料作成→データ活用
文書作成が一番やさしいです。
とはいっても、それぞれのソフトによって得意不得意も関係します。
一概には言えませんので、参考程度ということで。
試験のレベル
試験のレベルは、4種類です。
- Basic
- 3級
- 2級
- 1級
※Basic、プレゼン資料作成がない
Basicは、簡単すぎるので3級からがおすすめです。
また、日商プロフェッショナル認定証があります。
3級と2級の文書作成とデータ活用、プレゼン資料作成を取得するともらえます。
※その時は別途申請が必要です。(無料)
試験の時間
試験時間は、各レベルによって変わります。
知識科目
|
実技科目
|
|
Basic
|
✕
|
30分
|
3級
|
15分
|
30分
|
2級
|
15分
|
40分
|
1級
|
30分(論述式)
|
60分
|
※Basicは、実技のみです。
※1級の知識は、論述式です。
知識科目は、全30問です。
1問30秒でぴったりです。
なので、繰り返しの勉強が必要ですね。
実技は、各レベルによって異なります。
商工会議所の検定試験にサンプル問題がありますので、そちらを確認ください。
メリットとデメリット
日商PC検定のメリットとデメリットは、冒頭でも紹介しましたが、もう一度伝えますね。
メリット
- 就職や転職で活かせる
- 仕事での実務力が上がる
- デジタル仕事術が身に付く
- 他に比べて受験料が安い
デメリット
- MOSよりも知名度が低い
- 知識科目を覚えるのが大変
- 初心者に独学は難しい
メリットとデメリットを詳しく解説していきます。
メリット
メリットの4つを解説します。
就職や転職で活かせる
資格取得をしたら就職や転職で活かすことができます。
しかし、ただ取得しても活かすことができません。
資格取得をゴールにしてはいけません。
実務で活かすことをイメージしながら勉強しましょう。
詳しくは、「パソコン資格で転職に有利になる!パソコン講師が厳選2つを紹介」で解説しています。
仕事での実務力が上がる
日商PC検定は、実務力が上がります。
なぜかというと、実技科目が実務に近いかたちで行うからです。
実技科目の問題文のはじめに、自分の立場が書かれています。
例えば、『あなたはAB株式会社のマーケティング課に所属している社員です。このたび、上司である鈴木課長より・・・』という仕事であり得る設定がされています。
それから実際の報告書や通知書を問題に沿って作成します。
ここまで実際の状況が設定されているパソコン資格はありません。
デジタル仕事術が身に付く
デジタル仕事術は、ネット社会(IT化)によって新しく出てきたことです。
情報をメールで送ることで履歴やデータもパソコンに残ります。
それによって、気をつけることが出てきます。
直接的に役に立つという実感は少ないと思います。
しかし、前提知識があるのとないのとでは、パソコンを学習する上で理解力が変わります。
詳しくは、「ネット社会のデジタル仕事術」をみてください。
他に比べて受験料が安い
受験料が安いです。
- Basic:4,200円
- 3級:5,240円
- 2級:7,330円
- 1級:10,480円
MOSと比べてみましょう。
- MOSスペシャリスト:10,780円
- MOSエキスパート:12,980円
安いのもおすすめポイントです。
デメリット
デメリットの3つを解説していきます。
MOSよりも知名度が低い
日商PC検定が低いというよりは、MOSが高いということです。
なぜなら、MOSは、世界で通じる国際資格だからです。
世界共通の合格認定証やデジタル認定証により、認定されたスキルは世界で通用します。
とMOSは、言われています。
私は、知名度を気にする必要がないと思っています。
なぜかというと、知名度のある資格取得をしても転職できるとは限らないからです。
今は、履歴書に資格取得が書いてあれば採用される、という時代ではありません。
資格取得するまでの過程も工夫して仕事に活かすことが必要です。
知識科目を覚えるのが大変
先程に伝えましたが、デジタル仕事術の内容です。
仕事でパソコンを使っていた人でも聞き慣れない用語がたくさんあります。
そこを乗り越えるのが大変です。
アルファベット3文字やカタカナがたくさんあります。
しかし、資格取得するためには、覚えるしかありません。
初心者に独学は難しい
初心者には、モチベーションの維持が難しいです。
なぜなら、分からないことがたくさん出てくるからです。
初心者は、インターネットで解決できません。
分かる人に聞ける環境が一番いいでしょう。
独学は、それ以外にも様々な葛藤があります。
日商PC検定とMOSで比較
資格名が違うので、試験内容も違います。
- 日商PC検定は、『実務で使える知識や操作』が身に付く
- MOSは、『対象ソフトの幅広い機能』を覚えられる
というのが一番の違いです。
詳しい違いを知りたい人は「日商PC検定とMOSの違いをパソコン講師が解説します【失敗を避ける】」を参考にしてください。
転職で役に立つのか
日商PC検定は、転職で役に立ちます。
なぜなら、資格取得してスキルアップするからです。
しかし、ただ取得しても意味がありません。
実務を想定して学習しましょう。
また、資格取得しても転職できるとは限りません。
これを勘違いしないように。
転職で有利になる方法は、「パソコン資格で転職に有利になる!パソコン講師が厳選2つを紹介」を参考にしてください。
まとめ:私のおすすめは日商PC検定
私は、日商PC検定をおすすめしています。
なぜかというと、実務で活かせるからです。
日商PC検定は、どのパソコン資格よりも実践的です。
それに伴って、難しいところもあります。
しかし、転職やスキルアップを目指している人にとって一番いい資格です。
私は、日商PC検定とMOSを取得しています。
2つ受けた感想は、「日商PC検定の方が断然役に立つ」でした。
いい転職やスキルアップになるように日商PC検定の学習をやってみてください。
では、今回は以上となります。
ありがとうございました。